五日市剛さんといえば「ツキを呼ぶ魔法の言葉」の小冊子が、90万部突破された方。私も2回ほど講演を拝聴しました。温かく人情に厚く、ユーモラスな話しぶりで、たくさんの方々の意識の向上に貢献していらっしゃいます。その五日市さんと、仙台在住のエステティシャンでいらっしゃる今野華都子さんとの対談が、本になりました。今野さんは、五日市さんが、とても尊敬している方とのこと。そのため、内容は今野さんのお話が主となっています。
今野さんがエステサロンをはじめたのは、1998年。そして2004年に第1回LPG インターナショナルコンテスト(フェイシャル部門)で日本最優秀賞、次いで世界百十か国中、第一位の最優秀グランプリを受賞されました。この本では、今野さんが短期間で世界一になられた秘密を、かいまみることができます。
今野さんは、幼い頃からたくさんの病気をなさったそうです。今でも血圧が上は60、下は40くらいしかなく、体調が悪いときは上が40、下は20くらいまで下がるときもあるとのこと。腎臓病、肝臓病、蓄膿症、癌は2回も克服。その間、家族の方々から多くの愛情を得られました。「愛」を誰かに返さなくてはいけないと思うようになられたのは、こうしたことから。流産や、お父様を目の前で亡くされた経験からは「人の命は誰にも決められない。生きられる時が命なのだと」と改めて思ったそうです。
それから、お二人のお子さんの進学費用のために、エステサロンを開業されます。スタッフの方々とめぐり会い、社会の大人の責任として、愛情と忍耐を持って立派なエステティシャン、社会人として育てあげます。その愛と成長のストーリーは、まるで読者の私達のためにあるかと思えるほど、心に響きます。多くの経営者の方々、管理職の方々も、社員、部下の方々に愛情をお持ちと思いますが、それをきちんと伝えるのは難しく、現代のさまざまなストレス、行き違いの原因となっているように思えます。
私も何回か今野さんのサロンに伺いました。スタッフの方々の笑顔が、本当に純粋で素晴らしく、すっと、胸に入ってきました。今野さんから、きめ細やかで深い愛情がスタッフの方々に注がれ、その愛情がスタッフの方々の対応、技術をとおして私達に伝わってくるのだと感じます。
多くの人々が「幸せ」を追い求めていますが、「幸せ」とは何なのでしょう。今野さんは 「幸せとは能力を開発し、社会に還元していくこと」とおっしゃっています。その観点から物事を見れば、「幸せ」になる新しい道が、人それぞれにみつかるような気がしました。