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Happy Discovery!おすすめの一冊

 
考える力は希望を導く
17歳は2回くる おとなの小論文教室。III

今までは、どちらかというとすでに「乗り越えた」感じのする方々の本をご紹介しましたが、今回は「今、まさに乗り越えているところのようで、まだのようで」という印象の方の本のご紹介です。「乗り越えているのかどうなのかわからない」というのは、率直に著者が「今」を実況してくれているからで、それもまた「乗り越えた」ということとひけをとらないくらいに「強い」ことだと思います。

著者は進研ゼミで小論文編集長として高校生の「考える力・書く力」に尽力し、独立した方。「まるで鉛筆のように、その身を削って教える先生がいる」と糸井重里氏が絶賛されています。深く物事を見て、考え、心を研ぎ澄まして書く文章には、「表現する責任」を認識し、引き受けるという潔さのようなものを感じました。「人はこうも、正直に自分を表現し、それでもなお美しく在ることができるのだろうか」と思わずにはいられません。小論文というジャンルが「きっちりと書く」ものであるだけに、痛いくらいです。

「文章を書く」技術も素晴らしいですが、その前提である「考える力」に、著者の魅力があると思います。孤独に向き合い、本当の言葉を探していく。生きていくこと、仕事をしていくことに、その人の「人間としての魅力」がいかに大切かということを身にしみて感じてしまいます。

題の「17歳は2回くる」という意味は、著者自身が社会人になって17年目に、「自分は何ものか?」と「ゆらゆら」したことからだそうです。まさに「社会人の思春期」。このレビューを読んでくださる方の中にも、「ゆらゆら」している方がいらっしゃるかも知れません。この本は「では会社を辞めたらどんな気持ちになるのか」ということを、誠実に、丁寧に教えてくれます。読んだ方々は「よし!私も新しい人生を!」と思う側と「このままでもいいかも・・・」と思う側に分かれるのでは。どちらかというと、「楽しそうだ」とか「夢を生きているな」とか、そういうイメージは湧きにくい内容です。でも、だからこそこの本を読む意味があると思います。

多くの人は、常に課題があり、それに挑んでいるのではないでしょうか。この本から、私は「課題に真摯に向き合い、きちんと考えると希望を見出すことができる」というメッセージを感じます。そして、何かをつかんで立ち上がる著者を応援しているうちに、自分の「見ないようにしていた傷」がいつのまにか癒されていくような気持ちになりました。



■17歳は2回くる ■おとなの小論文教室。山田ズーニー
■河出書房新社 ■本体1300円+税

オーナーの独り言
著者の「自分の中のいちばん美しい、高貴な精神。それを忘れたら、私じゃないし、それさえ失わなければ、これからもやっていける。自分を好きになり、信じることができた」という文章が、印象的でした。今、「ゆらゆら」している人に力を与えてくれる言葉だと思います。
 
このカフェの本棚
『ワークライフバランス 今日から変われる入門講座』坂東眞理子・辰巳渚
『勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド』勝間和代
『わたし時間のつくり方』金子由紀子
『愛とは、怖れを手ばなすこと』ジェラルド・G・ジャンポルスキー
『癒しのハーモニーベル2 豊かさを呼び込むCDブック』居田祐充子
『人生のすべてを決める鋭い直感力』リン・A・ロビンソン
『ほめことば練習帳』山下景子
『幸運予告』佳川奈未
『自分を生かす古武術の心得』多田容子
『いいかげんに片づけて美しく暮らす』岩里祐穂
『きっと、よくなる!A[お金と仕事]編』本田健
『マリッジ・プレミアム』赤城夫婦
『世界基準の女になる!』桂 由美
『フジ子・ヘミング 運命の力』フジ子・ヘミング
『あなたが「あなた」を超えるとき』中谷 彰宏
『一人で生きる勇気』ドロシー・ギルマン
『生きる美学』田中宥久子
『思いやりの日本人』佐藤綾子
『オードリー・ヘップバーンの秘密 エレガントな女性になる方法』メリッサ・ヘルスターン
『願えば、かなう。』佐伯 チズ
17歳は2回くる おとなの小論文教室。III
ターシャ・チューダーの言葉 特別編 生きていることを楽しんで
『運命を変える言葉』五日市剛 今野華都子
『寂聴さんがゆく 瀬戸内寂聴の世界』瀬戸内寂聴、伊藤千晴
『それからのパリ』雨宮塔子
『Tira mi su [ティラ ミス ] 〜だから私はがんばれる!〜』荒川静香
『バレエ漬け』草刈民代
『前田義子の迷わない強運哲学』前田義子
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