今回ご紹介するのは、エッセイストの佳川 奈未さんの本です。2008年4月には、日本人のエッセイストとして初めてニューヨークのカーネギー・リサイタルホールで公演されることが決まっており、国連本部にも招かれています。佳川さんは、今でこそ、大成功されていますが、幼い頃からとても苦労をなさってきました。自ら命を絶とうと考えたときもあったそうですが、本によって生きる力を取り戻し、作家になるという夢を実現されました。
さて、この本は、佳川さんのお母様のお話から始まっています。佳川さんのお母様は“人は苦労しないといけない”と思っている方でした。そして、その自己宣言のとおり、苦労続きの人生を惹き寄せてしまい、死の直前の2週間ずっと「こんな人生が欲しいわけじゃなかった!」「こんなはずじゃなかった!」と叫ばれたそうです。
佳川さんは「生まれたときは、誰もが何も持っていない状態なのに、多くを手にする人と、そうじゃない人がいるのはどうしてか」という疑問を持ち、幸運を惹き寄せる法則を探しだしました。現在は望みの多くを叶え、喜びの中で過ごされています。その幸せに至る数々の感動的なエピソードが書かれていて「こんなにラッキーで不思議なこともあるのだ」と驚きました。貴重なお話が入っているCDも付いていますので、よりリアルに感じることができます。
佳川さんへのファンレターには「落ち込んでいるとき、たまたま本屋さんに行ったら、この本に出逢いました」というものが多いそうです。私も、「元気がほしいな」と思ったときに読みます。佳川さんの、どんなに辛くても立ち上がり、優しさや思いやりを持ち続け、人生を切り拓いてきた強さに感動し、勇気づけられるのです。特にこの本は編集者の「“私はこれを書くために生まれてきた”というものを・・・」という言葉に触発されて出来上がったものなので、率直で真摯な気持ちが伝わってきます。佳川さんの大きな愛とパワーを感じることができる一冊です。