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おすすめの1冊
『シンジケート』穂村弘
ファンタジー、青春小説と、胸を熱くする本が続いたので、
今回はちょっと趣向を変えて、
更け行く秋にまったりと楽しみたい“歌集”をご紹介します。
『シンジケート』は、歌人・穂村弘さんの第一歌集です。
初版発行は今から16年前の1990年10月にさかのぼりますが、
今なお版を重ねていて、今年8月にも最新版が出されました。
タイトルになっている『シンジケート』という連作は、
1986年の角川短歌賞次席に入賞した作品
(ちなみにこの年の角川短歌賞は俵万智)です。
子供よりシンジケートをつくろうよ「壁に向かって手をあげなさい」
というような作風は当時の歌壇に衝撃を与え、
この歌集は“ニューウェーブ短歌を代表する歌集”と位置づけられました。
『シンジケート』の中から、好きな歌を二つご紹介します。
サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい
読んだとたんに、涙がビョッと吹き出しました。
おかしくて、哀しい。やさしくて、深い。
まるで、上質な絵本に出会ったような心持ちがいたしました。
もうひとつ、こんな歌もあります。
何ひとつ、何ひとつ学ばなかったおまえに遥かな象のシャワーを
最初に読んだ時、「わ、私のこと?」とギョッとしました。
ぽそっとつぶやくような静かな語り口の中に、
誰もが抱えているような、弱さとか切なさが散りばめられている??。
歌人・林あまりさんはそれを、
「切なさのダイヤモンド」と表現していました。お見事!
飄々としたたたずまいと独特のイメージの広がりで、
心のいちばんやわらかいところに染み込むのが、穂村さんの短歌の魅力。
秋の夜長のくつろぎのひととき、
1行ごとに広がる穂村ワールドに遊んでみてはいかがでしょうか。
錆びてゆく廃車の山のミラーたちいっせいに空映せ十月
※エッセイ集『世界音痴』(小学館)と合わせて読むと、
おもしろさ倍増です。
■『シンジケート』穂村弘
■ 沖積舎 ■1,890円(税込)
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『ひゃくはち』早見和真著
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『DIVE!! 1・2・3・4』森絵都著
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『ハリー・ポッターと死の秘宝 上・下』J.K.ローリング作・松岡佑子訳
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『幻狼神異記 1・2・3』横山充男著
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『錦』宮尾登美子著
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『赤めだか』立川談春著
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『菜種晴れ』山本一力著
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『すーちゃん』『結婚しなくていいですか。すーちゃんの明日』益田ミリ著
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『猫の帰還』ロバート・ウェストール著 坂崎麻子訳
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『そのぬくもりはきえない』岩瀬成子著
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『仏果を得ず』三浦しをん著
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『大阪ハムレット@A』森下裕美著
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『ハートランド物語1〜5』ローレン・ブルック著
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『ワタシは最高にツイている』小林聡美著
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『クロニクル 千古の闇1・2・3』ミシェル・ペイヴァー著
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『バレエダンサー上・下』ルーマ・ゴッデン著
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『天山の巫女ソニン 一 黄金の燕』
『天山の巫女ソニン 二 海の孔雀』菅野雪虫著
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『ぼくらは小さな逃亡者』アレックス・シアラー
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『コンビニたそがれ堂〜街かどの魔法の時間〜』村山早紀
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『風が強く吹いている』三浦しをん
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『バッテリー』あさのあつこ
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『獣の奏者I闘蛇篇』
『獣の奏者II王獣篇』上橋菜穂子
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『ロッキーへの手紙』武田修
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『きみの友だち』重松清
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『ロズウェルなんか知らない』篠田節子
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『シンジケート』穂村弘
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『一瞬の風になれ 1 イチニツイテ』佐藤多佳子
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『風神秘抄』荻原規子
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