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たわわ書房おすすめの一冊

 
おすすめの一冊
『センス・オブ・ワンダー』
レイチェル・カーソン/著 上遠 恵子/訳
―子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、
驚きと感激に満ち溢れています。
残念なことに、
私たちの多くは大人になる前に
澄みきった洞察力や、
美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、
あるときはまったく失ってしまいます。

もし私が、
すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力を持っているとしたら、『センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性』を
世界中の子どもたちに授けてほしいとたのむでしょう―


「沈黙の春」の著者として有名なレイチェル・カーソンは
最後のメッセージとなった本書の中で、
このように記しています。

甥のロジャーと出かけた雨の森の中で、夜更けの海の波打ち際で
トナカイゴケを踏みしめ、その感触を楽しみ、スナガニを探し、
二人は自然のひびきに耳を澄まし、
匂いを嗅ぎ、動物たちの気配を感じ、
うつりゆく空の色に感動し
感嘆の声をあげます。

「これは〇〇という花だよ」なんて知識を教えることより
子どもと同じ空間に居て、
よろこび、感激、神秘などを一緒に再発見し、
分かち合ってくれる大人が
少なくともひとり、そばにいる必要がある
と彼女は説きます。

そうだよね〜。
「わあ、すごい夕焼け!!」
「あ、ウグイスが鳴いてるよ!」なんてとき、
子どもだけでなく
大人だって誰かと一緒にその時間を分かち合いたい。

たまにはラジオやCDを消して、イヤホンを外し、
雷のとどろき、風の声、
波のくずれる音や小川のせせらぎなど
地球の奏でる音に耳を澄ましてみる。

ゆっくりとかたむき、沈み行く月を
地平線や水平線に隠れるまで眺めるのも素敵。

砂の感触、葉っぱの手触り、虫たちの行動の不思議、
ごつごつした岩に張りつく貝やヒトデ。

そんな様々の体験の中から
人間を超えた存在を認識し、おそれ、驚嘆する感性を
はぐくみ強めていくことで
たとえ生活の中で苦しみや心配事に出会ったとしても、
かならずや、生きていることへの新たなよろこびへ通ずる小道を
見つけ出すことができる、と彼女は信じています。

私もそう信じたい。
おばさんになっても
白髪のばあちゃんになっても
「センス・オブ・ワンダー」を持ち続けたいなあ。

美しい写真もよいです。電気を消して星空を眺めたくなる一冊。
子どもたちへの一番大切な贈り物―THE SENSE OF WONDER

■『センス・オブ・ワンダー』 レイチェル・カーソン/著 上遠 恵子/訳
■新潮社 ■1,470円+税
 
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