出来立てホヤホヤのおいしいご飯・・・・じゃないけど
ご飯も載ってる、出来立てホヤホヤの新刊、それも仙台発!の本です。
通町にある「みどりの森幼稚園」は制服・通園バスなし、うわぐつなし、
決まったプログラムなしという小さな幼稚園です。
朝、園に来た子どもたちはそのままずっとお昼まで好きな遊びをします。
毎日いっぱい遊びます。
ずっと線路をつないで電車ごっこをしている子もいれば、
庭で泥だんごをこねる子あり、
ブロックやえほん・・と次々遊びのアイテムを変える子もあれば、
毎朝、鶏小屋のたまごチェックに足を運ぶ子もいる、という具合です。
「人生の始まりの3年間をひたすら遊ぶことに没頭させてやりたい。子どもの幸せとは<あなたはあなたのままでいい>ということを体感すること。時にはけんかしたり、叱られたりしながらも<そのままの自分>を受け止めてもらえる環境で過ごし、幸せな物語を持つ子は、その後の人生に多少の荒波が押し寄せてもきっと上手に乗り切ることができるのではないでしょうか」というのが園が大切にしていることです。
また「こどもの傍らにいるということは案外と難しいものです。ついつい自分が(子どもたちが毎日遊びながら作り続けている子どもたち自身の物語の)主役になってしまうこともあります。保育者は主役ではありません。子どもの物語の中にちょっとだけ登場を許された脇役であらねばと考えています」というのが園の姿勢です。
そんな幼稚園の、週1回の給食が、冷たい宅配弁当であろうはずがありません。市街地の決して広くない園庭であるにもかかわらず、畑をつくり、果樹を植え(もちろん季節ごとにジューンベリー・すぐり、なつめなど実をとって食べるのです!)、小動物を飼い、東北大農学部まで羊の毛刈りに出かけ、どんぐりを拾い、味噌をつくり・・・と「食べる」に至るまでの行程、そして食べ終わった残骸を土に返し、肥やしにし・・・というところまですべて子どもたちに体験させています。「食=生活」だから、と「食」にまつわる活動をたくさんしています。
アレルギーの子も増えている昨今、えほん「ぐるんぱのようちえん」に出てくる大きい大きいビスケットをつくろう!となったときも、小麦アレルギーの子のため、あれこれ考えた末、なんと米粉とすりおろしリンゴで大きい大きいビスケットを作ってしまいます。フライ返しは・・・・ダンボールをアルミホイルでくるんだ子どもたちのお手製!
そんなみどりの森幼稚園の楽しく元気な実践例があれこれちりばめられた本です。
いちごシロップ、米粉バナナパンケーキ、稲穂の素揚げ、つみれ汁etc・・どれもおいしそうです。
いろいろ試行錯誤する中で「みんながおいしく楽しく食べられるもの」を探っていったらお米が中心の和食になったそうで、四季折々のメニューの写真やレシピもついてます。
2章では「幼稚園の食育を考える」として食の未来を探ったり、保育内容としての「食」を再考したりしていて、私たちは日頃食卓にのぼる食材の背景をどれくらい意識して食べているだろうか?と考えさせられます
毎日今日は何つくろう〜?とメニューに悩んでいるママや
子どもに関わる仕事の方にはぜひ手にとってほしい一冊。