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たわわ書房おすすめの一冊

 
おすすめの一冊
『ふくろうくん』  アーノルド・ローベル作

秋になったらこれを紹介したい!って思ってました。
作者は、小学校の教科書にも出てくる
がまくんとかえるくんの人気シリーズ
「ふたりはいつも」「ふたりはともだち」「ふたりはいっしょ」
などでおなじみのアーノルド・ローベル。

ハンサムでやさしくて、何をしてもスマートでかっこいいかえるくん。
ぶかっこうで不器用で、でもひたむきで一生懸命なところが憎めないがまくん。
どちらも愛すべきキャラクターなのですが、
本書の「ふくろうくん」もなんともいい味出してます!!

この本にはふくろうくんが主人公の小さなお話が5つおさめられているのですが
なかでも私のお気に入りは「なみだのおちゃ」。

しょっきだなからゆわかしを取り出し
「ぼく こんばん なみだで おちゃを いれようっと」
というと、ふくろうくんはかなしかったことをひとうひとつ思い出し
そのたびに涙を流し、なみだのつぶをゆわかしに溜めていきます。

そのかなしかったことというのがふるっているのです。
「あしのおれてしまったいす」とか
「ストーブのうしろにおちてみつけられっこないスプーン」とか
「とまってしまったとけい」とか
「だれもみてくれるひとのないあさ」とか
「おさらにのこてしまったマッシュポテト」とか・・・。

たしかに、悲しい。
でも、その悲しんでなみだを溜めてるふくろうくんを想像すると
ちょっぴり笑いもこみあげてきちゃうのです。

最後に
「ちょっと しょっぱい あじだよ」
「でも なみだの おちゃは いつでも とても いいもんだよ」
とふくろうくんがつぶやくのも、なんか、いいんですね〜。

悲しかったら、ときには我慢しないで泣いてもいいよね?
いっぱい泣いて、「なみだのおちゃ」を沸かして飲んだら明日は元気になれるかな?
そんな、エールを送ってくれている感じが
とっても救われるし、癒される感じがするんです。

あとの4篇は
ドアから冬を迎え入れる「おきゃくさま」
ベッドの毛布の下に何かいる!?「こんもりおやま」
かいだんをいったりきたりの「うえとした」
きみはうみのうえにいなけりゃ!という「おつきさま」

ふくろうくんは淋しがりやかな?
どれもほのぼのしてるのにシニカルで、
どことなくユーモラスで、センチメンタルで・・・。
それがなんとも魅力です。

読み聞かせにもぴったりです。
子どもたちにも大人気!
ただし何度も「もう一回読んで!」って言われる可能性大。
本のサイズも絵のサイズも小さくて一見地味なのですが、
子どもたちは本当によく見てます。
なんせ30回以上も版を重ねているロングセラー。

同じ作者の「とうさんおはなしして」や「こぶたくん」も秀逸なので
見つけたらぜひ手にとってみてくださいね。

■『ふくろうくん』 アーノルド・ローベル作 三木卓訳
■ 文化出版局 ■897円
 
このカフェの本棚
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『子どもに聞くいじめ』奥地圭子 編著
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「ピタゴラ装置DVDブック@」
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