成るようになると仙台へIターンして8年です。

日常がインターナショナル

―― 仙台に住んで、気づかれたことはありますか?

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すごいと思ったのは、人から人へのつながりです。「私の知っている人で、こういう人がいるのよ」と人の輪を広げやすいこと。

そして、東京よりインターナショナルな人と知り合いやすいのが、うれしい誤算でした。

最初は、東北大に留学しているバングラデシュの女性のホストファミリーになりました。普段は東北大のドミトリーに住んでいて、困ったときの相談など、日本の家族として接するのを2、3年。

去年、仙台市の「フランス・レンヌ フェスティバル」のためにレンヌ市から市民楽団が来た時も、ホームステイ先として応募して、1人が2泊していきました。

英語が通じるかなと思ったらフランス語しかできない方で、図書館で生活に必要なフランス語を書き写してきては、朝は「よい一日を!」とか、帰ってくると「今日はいかがでしたか?」とかカタカナ読みのフランス語でやりとりしていました。それでも、なんとかなるものですね。

スペイン語が好きで勉強していますが、最初の先生はボリビアの方で、その方が帰国されたら次はペルーの方と、いろんな国の人と知り合いになれます。

 

日本を見直す、本を読み直す

―― 交流してわかったことは、ありますか。

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海外に行ったこともありますが、旅行はあくまで旅行。その点、海外の人が来られると、その国の考え方や暮らしぶりがわかります。

ホームステイに来たレンヌ市の人たちは、ブルターニュ地方と呼ばれるところで、フランスではあってもパリとはまた違います。

民族音楽が好きで集まっている市民楽団で、海外旅行をひんぱんにするわけでもなく、楽器の扱い方も丁寧で、けっしてハデじゃないんです。

さしあげたお箸を、「これはお母さんに、これは妹に」と持ち帰り、ちょっとしたものを「家族がすごく喜ぶ」とうれしそうに言われる。とても素朴なんですね。

 

―― 日本のことも見えてくるのでは?

日本のことを聞かれて答えられなくて、語学の前に日本のことを知らなくてはと痛感しました。そこから少しずつ、日本の良さにも気づくようになってきました。言葉がきれいで、いい言葉がたくさんあって。

『江戸しぐさ』という本からは、相手へのちょっとした気配りを知り、こんなにいい付き合い方があったんだと見直しました。子どもを育てる上でも、基本に立ち返ることができます。

―― 本はよくお読みに?

活字中毒なほど読んでいます。いろんなジャンルを読みますが、ずっと好きなのは、推理小説や時代小説。池波正太郎や向田邦子の文章が好きです。

子ども部屋に本棚をつくり、子どもの絵本と、私の文庫本と、もう一度読み直してみたいと実家から送ってもらった日本文学全集が並んでいます。家のあちこちにも、寝る前に読む本、家事の合間に読む本と、置いています。

モノと時間を大切に

―― こまぎれ時間の使い方がお上手ですね。

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今年度は学校の役員もしていないので、ぽっかり空いた時間を楽しみたいと思っているんです。ぽっかり空いた時間を生かすのは意外と難しくて、何かやっていないと罪悪感があるんですね。

その時間にものを考えたり、図書館に行ったり、時間を生かしながら、時間に追われないように心がけようと思っています。

 

―― その考え方は、住環境も影響しているでしょうか。

図書館は散歩コースですし、歩くのも好きですから、それはあるかもしれません。周りにお店がなく、少し不便なのがいいのかも。

家を建てるときも、できるだけ収納をつくらずに、収納できないものは買わない、置き場を考えてから買うを実践しています。一つひとつのものを大切にしていきたいと思っているので。

子どもたちにも、そうあってほしいけれど、すぐ守れる子どもはいませんから、徐々にわかってくれれば、それでいいと思っています。

 
プロフィール
森瀬はるみさん
Morise Harumi
家族構成/夫、長男、長女
1962年 横浜市生まれ
親の転勤で、札幌、仙台、関東を中心に各地で暮らす
1984年 神奈川県立外語短大を卒業
東京の海運会社に就職
燃料の買付や船のオペレーションを担当
1994年 結婚、退職
1998年 鎌倉で地元FM局の子育て情報番組の制作ボランティアとなる
2000年 仙台にIターン
地元FM局の子育て情報番組を制作するグループ『ケセラセラ』を発足
2005年 ホストファミリーとして留学生と交流
2007年 宮城県図書館の音訳ボランティアとなる
フランス・レンヌ市の楽団のホストファミリーに
2人目の子どもが生まれてまもなく、鎌倉から仙台へ引越し。地下鉄駅近くで暮らした後、市郊外の一戸建てへ。仙台市泉区の『fmいずみ』で子育て情報番組を企画・制作するボランティアグループを主宰。その他のボランティアにも積極的。
(放送日 毎土 朝9:30〜10:00 FMいずみ79.7MHz)
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ご主人と子どもたちがキットで制作中のペーパークラフトは、スペイン語の先生からのプレゼント。

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手紙を書くのが好きで、封筒もきれいな包装紙や雑誌の気に入ったページを切って貼って手づくり。楽しくエコライフ。

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新しい生地は買わず、ご主人の着古したワイシャツなどをパッチワークにして、カバーなどに再利用。

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