東北日和について
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シフォンドレスの裾をひらめかせて現れた長久保美奈さんは、まるでお姫さまのよう。この日はテレビ番組で担当している『シンデレラマナー』の収録があるとのことで、エレガントな装い。40代の今、20代より自信がありイキイキしているという生き方は、どんな時間の過ごし方から生まれたのでしょう。素敵な年齢のかさね方を教えていただきました。
―― いまも海外には、よく行かれますか?
年に仕事も含め2〜5回くらいです。子どもの頃は、大人になったら海外に永住しているだろうと思っていました。ワシントンに住んでいたときは、やっぱりアメリカに住んだな、と。母が海外をテーマにした油絵を描いていたので、小学校3、4年の頃、よく海外の写真集を見せてもらいながら、「大人になったら、海外に行くのよ」と言われていたんです。
ひとは、15歳までに見たり聞いたりしたことが頭に残るといいますから、その影響なんでしょうね。
―― 国際線のお仕事もその影響から?
ええ、どうしても海外に行きたくて選んだ仕事です。CA時代は東京で1人暮らしをしながら、最初の2年は、フライト先で観光にショッピングにと楽しんでいました。パリのオープンカフェでお茶をしたり、ニューヨークのトランプタワーで流れ落ちる滝を眺めながら、つたないオーダーをしてニューヨーカーの気分になったり。そのうち、時差との闘いになってくるんですが。その頃は、1カ月のうち20日が海外で、日本には10 日くらい。ヨーロッパに行って帰って、日本に数日いて、シンガポールに行くという感じで。日本に住んでいるというより、ステイしているような感覚でした。
―― ファーストクラスをご担当になったのはいつ頃から?
スチュワーデスになって3年くらい経って、お客さまからのグッドコメントが多くなり、ファーストクラスの担当をすることが多くなりました。ですが、自分の勉強不足に気づいて。気がきくCAは、お客さまの動くか動かないかの空気で「あの方、何か」と気づくんです。もともとあまり気がきくほうではなかったので、そこからが努力でした。
ファーストクラスなら、当然、日経と英字新聞を読もうとか。海外のホテルでは、CNNなどワールドニュースを見ようとか。お金がないとファーストフードにしようかと思ってしまうけれど、お食事もそれなりのレストランにできるだけ行こうとか。いろんな方にお目にかかれるだけで違いますから。サービスのおもしろさも、そこで知りました。その土地によって“普通”の基準が違うこと、収入によっても違いがあることも。ファーストクラスにはファーストクラスの普通があって、ニーズがある。また、自分のがんばりでファーストクラスになれることも気づきましたし。
でも、20代は私も迷っていました。迷いながら一歩でも前に進もうという気持ちでがむしゃらに頑張っていたような時期です。
―― ワシントンには4年ほどお住まいに?
ええ、第2の故郷です。日本で学べなかったこと、ワシントンに住まないとわからなかったことを学びました。海外の女性は、30代より、40代より、50代以上が素敵なんです。自分で仕事をしていたり、社会的なボランティアをしていたり。何をされている方かはわからなくても、その目の輝き、表情、身のこなし、一つひとつのしぐさから沢山のことを学びました。目の強さや表情筋の使い方、トータルのものをオーラというのだと思いますが、その雰囲気に近づきたいなと思っていました。
素敵なマダムは、その場にふさわしいセンスのいい語りかけをします。自分で一生懸命に何かをされている人は、相手に恥をかかせないんですね。相手を思いやり、心理をわかって行動する。それがサービスの特別感にも通じるものですから。
―― マダムの魅力に、よくそこまでお気づきに。
ひとを見るのが好きで、憧れると、男性でも女性でもつい観察するクセがあるんです。どこが違うのかな、と。すると、大切なのは目の動きなんかなんですね。コミュニケーションで伝わるのは、言語が7%、聴覚が38%、視覚が55%と言われています。マナーのレッスンでも表情やアイコンタクトを教えていますが、表現にアイコンタクトが入らないと説得力がないんです。
素敵になるのに欠かせないのは、内面的には目標をもつこと。テクニック的には、ふるまいのお手本となるひとを見ることなんです。
自分でも昔の写真と比べてみると、20代の頃は今よりスタイルはいいんですが、ただそれだけ。表情とか、目の輝きがよくないんです。今の写真のほうが、だんぜんいい。よし!よし!という感じです(笑)。
長久保美奈さん
Nagakubo Mina
家族構成/夫、長女、次女
1964年 仙台市生まれ
1986年
東北学院大学 文学部 英文学科を卒業
1986年
日本航空に入社
国際線キャビンアテンダントとして世界21カ国をフライト
1995年
退社後、ワシントンD.C.郊外に居住
大使館関連のサークルなどを通し社交術、コミュニケーションを習得
2003年
仙台でミナ・コーポレーションを設立。現在、企業やホテル、医療関係者を対象に「ファーストクラスの接客」などの接遇研修で全国をとびまわる。
国際線の仕事やアメリカ滞在で身につけたマナーや、カラー、メイクなど、幅広い知識を生かし、エレガンスマナーサロンを主宰。
ニューヨーク5番街のデパート『ヘンリデンベル』で買った、お気に入りのストライプのポーチ。大切なコスメたちが中に。
世界で流行っているアメリカのアニメキャラクター『スポンジ・ボブ』。美奈さんは2年前からハマり、ケータイストラップに。
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