優雅なふるまいは、眺めて体得

―― エレガントさを身につけるには、どうすれば?

まだまだ私も勉強中ですが、まず姿勢、歩き方、表情です。日本人はお金を持っていても、優雅に見える方が少ないんです。口角の上がっていない方がほとんどなので、寂しそうに見えてしまう。猫背で下を向いていては、高価なブランドバッグを持っていてもエレガントには見えないんです。ブランドバッグを持つのなら、ふさわしい風格を身につけてからでないと。バッグの格に負けていれば、ブランドに持たされているように見えますから。それが、ブランドの怖いところでもあるのですが、私にとっても永遠の課題の一つです。

世界中の都市によってファッションも、あう色も、アイデアも、生きざまも違います。それを見たくて、海外に行くと、観光よりお茶をする時間、買いものをする時間が必然的に多くなります。先日もN.Y.パークアベニューのラルフローレンに立ち寄ったときに、店員に「Welcome home!」と迎えられる家族連れがいるんです。たぶん近くにお住まいの方だと思うのですが、堂々とした試着や、お支払いしている姿を一枚の絵のように心のカメラでとらえました。マネをするというより、見ているうちに取り入れるという感じです。

―― 日常でも、習慣にしていることが?

 否定形の考えで終わらせないこと、でしょうか。なにかあっても「でも、大丈夫だよね」と、必ず肯定形で終わらせるようにしています。これは中学・高校からの習慣。今も沢山の方の前で話をしたり、企業様でプレゼンをしたりするとき緊張感はありますが、そこにウキウキした気持ちで出かけるようにするんです。お目にかかれるのを楽しみに来ました、と満面の笑みから「心」が伝わるように祈りながら。その前にしているのが、鏡を見ながら、笑顔をつくり、目にキラキラを入れること。“うふっ、キラキラッ”て思うと、目にキラキラが3つくらい入るんですよ(笑)。


パートナーとは、ほめあい、高めあう

―― お仕事に、ご家庭に、充実していますね。

起業するときも、主人はとても応援してくれました。「絶対に出来るから、がんばれ」と励ましてくれて。今も何をやってもほめてくれます。こんないいことがあったのと話せば、「すごいね、すごいね。」と。親でもほめてくれないようなことを、ほめてくれるんです。起業をして、ますますパートナーのありがたさ、家族の大切さを知りました。必ず陰の功労者がいるんですよね。とくに、夫婦は月と太陽みたいなもので、照らし合って輝くものだと思います。

―― 恋人のようですね、夫婦になっても。

私も主人がたまに料理をしていると「その後ろ姿が素敵、うんセクシー」とかね、相手のいいところをほめます。そしてほめてもらえるように、自分もがんばりますね。夫婦といえど“こいつは、ちょっと違うぞ”と思ってもらいたいし、家族の間でほめ合うことはとてもいいコミュニケーションだと思っています。
10代の頃に、髪をどうしたら素敵に見えるかとか、まつ毛が上がるのかとか、どうやったら夢がかなうのかとか、自分に関心がありましたよね。結婚したり、子どもが生まれると、興味は自分以外のものに移るでしょ。相手への愛情をベースに自分への興味を持ち続ければ、後退していくことはないんです。


感謝の気持ちをわすれない

―― ご主人の支えがあっての美奈さんですね。

今とてもいい状況で仕事ができているのも、主人や子どもたち、そして、まわりの素晴らしい企業の皆様のおかげだと思っています。また、形ではない「心」を伝えるマナーに共感してくださった方々、スクールに通ってこられる生徒さん一人ひとりに心から感謝しています。10月1日には、会社を設立して3周年を迎えます。昔はハングリー精神だけで突き進んでいくタイプでしたが、結婚して子どもができてから考え方が変わったかもしれません。けっして、1人で立っているわけではありませんから。周りのすべての方々に感謝するようになりました。
これからの目標としては海外と日本の橋渡しのようなこともしていきたいと思っています。
  プロフィール
長久保美奈さん
Nagakubo Mina

家族構成/夫、長女、次女

1964年 仙台市生まれ

1986年
東北学院大学 文学部 英文学科を卒業

1986年
日本航空に入社
国際線キャビンアテンダントとして世界21カ国をフライト

1995年 
退社後、ワシントンD.C.郊外に居住
大使館関連のサークルなどを通し社交術、コミュニケーションを習得

2003年 
仙台でミナ・コーポレーションを設立。現在、企業やホテル、医療関係者を対象に「ファーストクラスの接客」などの接遇研修で全国をとびまわる。
国際線の仕事やアメリカ滞在で身につけたマナーや、カラー、メイクなど、幅広い知識を生かし、エレガンスマナーサロンを主宰。



書類の入るバッグを探して見つけたユナイテッド・アローズのバッグ。スーツを着ないので、選ぶのはエレガントなデザイン。


表情が見える大きな鏡をいつもバッグに。目の周りと口の周りの表情筋を意識して、ニッコリ笑って目にキラキラを入れる。


愛用のサングラスは、約20個。その日のファッションも、まずサングラスを選んでから、靴までトータルコーディネートするのがスタイル。














 
バックナンバー
vol.024
佐藤律子さん
vol.023
ケセラセラ 代表 森瀬はるみさん
vol.022
七ヶ宿の白炭 生産者 佐藤円さん
vol.021
伊達なママの会 会長 鈴木せつ子さん
vol.020
アイリッシュハープ奏者 月輪まり子さん
vol.019
日本和装学園・NPO法人日本礼美協会 仙台青葉カルチャー本校 学園長 小原優子さん
vol.018
噺家 川野目亭南天さん
vol.017
陶芸家 鈴木ハツミさん
vol.016
アナウンサー・言の葉アーティスト 渡辺祥子さん
vol.015
Studio Fahren 高木雅美さん
vol.014
ソプラノ 相澤佳代子さん
vol.013
阿部さやかフローラルセミナー 阿部さやかさん
vol.012
La Famille Mouton 高橋由香さん
vol.011
ピアノ奏者 武井美樹さん
vol.010
亀田陽子さん
vol.009
果樹園うめつ
梅津留美さん
vol.008
フリーランスアナウンサー
阿部侑生さん
vol.007
(有)ミナ・コーポレーション
代表取締役 長久保美奈さん
vol.006
フードコーディネーター
落合順子さん
vol.005
荒岩本店 常務取締役
リフレクソロジスト 荒井美佐子さん
vol.004
(有)モイスティーヌ仙台販売
代表取締役社長 名倉 愛さん
vol.003
みやぎグリーン購入ネットワーク
事務局長 山岡講子さん
vol.002
マリンバ奏者 渡辺峰子さん
vol.001
財団法人せんだい男女共同参画財団
理事長 遠藤 恵子さん
風水レッスン
女性の医学
▲ページの先頭へ