実家で育児援助してもらうmama+job
松永 夕妃 [まつながゆき]さん(ショップ販売員/28歳)
子/長男(3歳)

家族に支えられるショップ店長
 松永さんは女性らしいアイテムを揃えるセレクトショップの店長。人材育成や経理なども任される立場にあり、週4日の勤務で自らの仕事をこなす。

それを支えるのはご主人とそのお母さん。勤務日の日中、長男・一斗君はおばあちゃんと過ごす。週2日、松永さんが閉店まで勤務する日には夕食まで。松永さんより帰りの早いご主人は、一斗君を迎えに行ったり食事や夕食を済ませてくれることもあるという。
「仕事を続けたいと相談した時“家にいるのだから”と義母が引き受けてくれました。主人も気負いなく協力してくれるようになり、いつの間にかこの形になったという感じです。家族がいなければ今はないですね。」


職場と共に手探りのmama+job
 入社して7年目。妊娠が分かり辞めることも考えたが、自分の気持ち+経済的な理由五分五分で続けたいと思った。会社は協力的に応じてくれ、妊娠8ヶ月まで店に出て、産・育休を取得。一斗君が1歳になる頃復帰した。「社内で初の事例でしたが、産後に社長が自宅近くまで来てくれたりと話す機会を作ってくれ、最も良い時期に復帰することができました」

週4日の勤務、フルタイムはうち2日のみと満足できる体制。仕事がある日も早く上がる夜は手料理を食べさせることができるし、週3日一緒に過ごせる。
「本来なら帰りの遅くなる仕事なので、外部から見れば甘えていると思われるかも」人の出入りの激しい業界で、人材が育ちにくい。育った女性スタッフを確保するため、会社も体制を整えている段階だという。彼女自身も任せられるスタッフを育て、2人目を…というのが目下目標だ。「会社の誠意に答えていきたいし、好きな洋服に関わる仕事をライフワークにしていくためにも頑張りたい」と語る。


家族と自分
子どもが成長するにつれ、同世代の子どもとの触れ合いや社会とのかかわりの必要性を感じるようになり、2月に保育所入所を申請した。義母への負担も考えると良い選択だと考えた。迷った末の決心だったため、新年度の入所には間に合わなかった。「義母には本当に苦労をかけていると思うし、きちんと調べ、選択肢として考えるべきだったと感じてます。悩み過ぎないことが自分の長所だと思っていますが、短所となる場合もあるということかな‥。入所が決まったら、家族との関わりについて、仕事のスタンスについて、整理し直すきっかけになるだろうと思っています。」


取材者の感じたこと
必要以上に主張することなく努力する松永さん、仕事することには反対する気持ちがありながらも、息子夫婦の生活を理解し受け入れようとするお母さんの関係が好印象でした。単純に甘えるというのではなく、きちんと一線を置いてお世話になるという姿勢が大切なのだろうと感じました。

一斗君とおばあちゃんの午前中の過ごし方を覗かせていただきました

週4日、9時半におばあちゃんが迎えに来ます。天気が良いので自転車で遊ぼうとペダルをふみながら登場した一斗君
 
松永さんが駅に自転車を置いて来た日はそのまま送ってもらいます


公園で自転車遊び。コントロールはできませんが、ペダルのふみ方はおばあちゃんが教えてくれました
 
近頃滑り台を1人で滑れるようになったという一斗君ですが、遠足で訪れていた子ども達に圧倒され遠慮ぎみ‥


  大勢の中で遊ぶのも慣れてきました。おばあちゃんは若いお母さんに混ざって見守ります
 
育児のプロも悩む現代の子育て‥ おばあちゃんにホンネを聞かせてもらいました
「3人の男の子を育てたので何とかなるだろうと軽く引き受けてしまいました(笑)。実際は若い頃のようにいかず、体力的に辛いですね‥。ヨチヨチでどこに行くにもついて来る時期が特に大変でした。公園や自宅の庭で遊んだり、本を読んで過ごしたり‥。特別なことはしていません。
母親は子どもの側にいるべきと思っているのが本音。小さい頃から保育所というのは良くないのではないかとも思っていました。でも収入の不安定さ、地域交流の希薄化など、私達が子育てをしていた時代とは大きく状況が変わっています。現代の母親達が働くことはやむを得ないだろうし、保育所は子どもにとっても良い環境なのではないかと感じるようになりました。一斗はゆったりと過ごせていますが、同じくらいの子ども達と接する機会がなく可哀想に思うのです。」

地域は少子・高齢化。活発になってきたこともあり子ども同士で遊ばせたいと思うが周囲に同じ年頃の子がいない。預かっているという気持ちが強く、怪我などをさせないようにと常に緊張感も。近頃はもっと早く保育所に入っても良かったのではと考えることもあると言います。

若い親達の子育てだけでなく、祖父母が孫を世話するにも難しい時代。理想と大きく違う現実の中で、おばあちゃんも少なからず葛藤があるようでした。


長男・一斗君とおばあちゃん・松永あや子さん
「大変ですが、孫と過ごす時間は楽しい。近ごろは言葉も発達してきて、珍発言が続出。いつも大爆笑です」
普段はジーンズ姿で一斗君と一緒に滑り台を滑ったりするというあや子さん。「化粧なんかしててびっくりしたんじゃない?」と恥ずかしそう。撮影のためにお洒落をしてくれました


長男・一斗(いっと)君と。
「悩み過ぎない性格は子育てにはプラスになっていると勝手に思っています(笑)。しつけなども私より義母がしっかりしてくれていて、お任せ状態です‥」mama workは50点と自己評価。mama+job生活を気負いなくこなす大らかさと秘めた強さが同居するキャラクターが印象的な松永さん
 
バックナンバー
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子どもに関わる仕事に「たどりついた」
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出産を機に好きなことが仕事に
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3人のママ+正社員
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ママ+カラーセラピスト+事務
vol.012
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mama+jobの選択肢1 〜資格をとって働く〜
野菜ソムリエの資格が導いた新しい仕事への道
vol.010
子どもの保育を考える4/そのほかの保育サービス
vol.009
“パート”というmama+jobで生き方探し
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子どもの保育を考える3/幼稚園にサポートしてもらう保育
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幼稚園を選択し、子どもの生活優先のmama+job
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子どもの保育を考える2/保育所にサポートしてもらう保育
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我が家の保育所体験レポート
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子どもの保育を考える1/祖父母にサポートしてもらう保育
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