vol.005『我が家の保育所体験レポート』
扇 かおり[おおぎ かおり] 仙台市在住・34歳・フリーライター
子/長女・千尋[ちひろ]4歳 長男・由宇[ゆたか]1歳7ヶ月

4、5月と働くママを紹介しましたが、この連載の担当である私自身mama+job真っ最中。保育所を利用して働いています。その体験を通して、保育所に対して感じていることや子ども達の保育所での生活をお伝えします。


保育所に預けるまで
主に自宅で作業しているため、はじめは育児をしながら仕事をしていました。長女の千尋が1歳を過ぎた頃、昼寝が少なくなり、自己主張も強くなって取材や打ち合わせに連れていくことも困難になりはじめ、1歳半で認可保育所の一時保育を利用。しかし料金が高く、数日しか預けられないので思うように仕事ができず、入所させることを決めました。


お友達と過ごす保育所での生活 


マイペースな長女はお友達もマイペース。「イヤ〜」と口を揃えて着替えない3人。でも1人が動き出すと皆もそれについて着替え始めます


長男10ヶ月の時。右のお友達とは良きライバル。お互いに刺激し合って目覚ましく成長していました
 子ども達は日中、友達と遊び、食事をし、昼寝をしておやつを食べ‥クラスで兄妹のように過ごします。規則正しい生活になり食事もおやつもほぼ手作り。とても理想的な生活だと感じています。

千尋はアトピっ子でいつも痒がって扱いが難しい子だったため、入所当初は大変心配しました。朝泣きながら別れる日が長く続きましたが、毎朝お友達が「ちいちゃんきた!」と笑顔で迎えてくれ、私も救われた気持ちでした。日中は楽しく過ごしているようで、お迎えの時はいつも笑顔です。
由宇は生後5ヶ月で入所しましたが、1歳になる頃、部屋の移動の時に遅れてしまったお友達を探しに行ったというエピソードを聞かされ「こんなに小さくても仲間を意識しているんだ」と感心したものです。
私も友達がたくさんできました。共通の悩みを話したり、時には子連れで遊んだり。お互い忙しいので、ゆっくり会ったり話したりする時間は少ないため、懇談会で会うのも楽しみのひとつです。


民間の認可園から市営の保育所に転所
仙台市の認可保育所は、市で運営している“保育所”、民間が運営して市から認可・助成を受ける“保育園”と2種類あります。入所までのプロセスや子どもの生活に大きな違いはなく、きちんとした理由があり、手続きをすれば転所することもできます。

 我が家は別の区への転居のため、2年間お世話になった“保育園”から、現在の住まいから近い“保育所”へ、今年4月に転所しました。それまでの保育園が素晴らしい環境だったため、子ども達の負担も考えると大変悩みました。しかし、住まい・生活の改善を優先し、思い切って転所‥。
今回我が家が入所した保育所は園庭も広く、育児支援センターなども併設し、申し分のない保育環境です。ベテランの先生が多く安心感があり、担任の先生も親身になって対応してくれます。2人とも泣いたりして不安定だったのは最初の1、2週間だけ。入所して4ヶ月になりますが、毎日元気いっぱい遊んでいる様子。千尋の口からも新しいお友達の名前が聞かれるようになり、心配をよそに子ども達は難無く馴染んでしまったようです。


「保育」+「育児協力」
うちは祖父母も皆現役で働いていて日中の育児は誰もできないため、保育所なしには成り立たない!というほど頼りにしています。
千尋はアトピー、食物アレルギーで半年前まで給食は皆と別のもので、痒みを和らげるために摩りながら寝かし付けなければならない子でした。由宇は母乳以外、ほ乳瓶も離乳食も全く受け入れず、2ヶ月間毎日昼に授乳に通い、ほ乳瓶を受け入れるようになっても粉ミルクを嫌がり、1歳まで毎日搾乳しました。2人とも大変手がかかりましたが、担任の先生、園長先生、給食の先生まで皆で試行錯誤しながら根気強く対応して下さったおかげで、問題なく過ごせるまでになりました。
保育所は『もうひとつの家族』。たくさんの家族と先生方=多くの大人が関わって皆で子育てをする場だと感じています。ここには孤独な子育てはなく、子どもとの関わりを見直す機会をも与えてくれています。


“mamaにピッタリ”の保育所探しを
母親が心地良いと感じることは最も大切な要素だと思います。うちの場合、新設園からのスタートだったため見学ができなかったのですが、面接の際の先生方の対応がとても自然に感じたのが印象的でした。今通っている保育所は、子連れで行く仕事で取材に行き、初めてとは思えないほど子ども達が馴染んでいたので、ここなら!と感じて決めました。
仙台市は待機児童も多く、希望の保育所に入れないことが少なくないようですが、見学や体験保育ができるならぜひ試してみて。きっとピンと来る場所があると思います。

 保育園の場合は園長先生とよくお話ししてみて下さい。園長先生のキャラクターを見ればその園の様子が良く分かると思います。保育所は移動で先生が入れ代わるのが難点。大好きな先生がいなくなる可能性があるので‥。でもベテランの先生が多く、保育のレベルが安定しているのが特徴です。古くても手入れが行き届いている、忙しくても快く受け入れてくれる‥など、雰囲気の良さを感じれば問題ないのでは。


信頼関係を大切に

新しい環境に置かれ、互いに頼りにし合うように。夕方は合同保育で弟と一緒になると長女も嬉しい様子。親がいない時間で姉弟の絆が深まるようです
 千尋を預けたばかりの頃、生活の様子を気にしすぎたり、迷惑かけないようにと気を使ったりしていました。そんなうちに自身が辛くなり、先生に自分の気持ちを正直に打ち明けました。すると「焦らずに、ゆっくり接していくことにしましょう」と先生の温かい言葉‥。そこから保育所を本当に信頼できるようになり、子どもも自然と馴染んでいったように思います。
預けるからには保育所を信頼して、家庭での様子もしっかり知らせて、連携をとって子育てをするという姿勢が必要なのだということなのでしょう。

親もクラスの子の名前を頑張って覚えてお友達と仲良くなったり、大人が気持ち良く挨拶をし合ったりして、家族同士が信頼関係を作ることも大切だと思います。
このような信頼関係があればこそ、保育所でも子ども達は家庭と変わらず過ごすことができるのだと感じます。

これからも親子共々、保育所で豊かな経験を重ね、たくましく育っていきたいと思っています。
 
先生が撮影してくれた子どもたちの写真を紹介します
うちの子は2人とも甘えっ子ですが、日中はのびのび遊んでいる様子。先生が撮ってくれた写真は宝物です。(^ ^)

◇2歳児クラス(年度内に3歳になるクラス)の時の長女。このくらいになると遊びも多彩。家庭では経験できないこともいっぱいありました。


園庭の木造のハウスで、家族構成も決めて本格的なおままごと


夏にはパンツ一丁で水&泥んこ遊び。家庭ではなかなかやりませんよね


こちらも家ではつい敬遠してしまう粘土遊び。うちの子、こんなこともできるんだ!なんて発見もいっぱいあります
◇0歳児クラス(年度内に1歳になるクラス)の時の長男。食べる、寝る、触れ合う‥と赤ちゃん期の基本を大切にして過ごしていました。


ワゴンに乗ってお散歩。目をキラキラさせ、外の世界に興味津々です


自立できるようになると赤ちゃん用のオマルに座ってみます。偶然出る時もあり、感覚をつかませるのだそうです


手作りのおんぶ紐でお人形をおんぶ。迎えに行くとクラス皆でおぶっていたりして、その可愛らしさに大ウケです


段ボールを繋いで皆で電車ゴッコ。お友達と一緒だと盛り上がります


テーブルで作った滑り台。我先にと登って滑り降ります

遠足や運動会、クリスマス会など親が参加する行事では、家庭では見られない子どもの姿を見ることもできます。お友達の成長を見るのも楽しみのひとつです。
 
バックナンバー
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子どもに関わる仕事に「たどりついた」
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出産を機に好きなことが仕事に
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3人のママ+正社員
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ママ+カラーセラピスト+事務
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mama+jobの資格選びと活かし方
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mama+jobの選択肢1 〜資格をとって働く〜
野菜ソムリエの資格が導いた新しい仕事への道
vol.010
子どもの保育を考える4/そのほかの保育サービス
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“パート”というmama+jobで生き方探し
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子どもの保育を考える3/幼稚園にサポートしてもらう保育
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幼稚園を選択し、子どもの生活優先のmama+job
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子どもの保育を考える2/保育所にサポートしてもらう保育
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我が家の保育所体験レポート
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子どもの保育を考える1/祖父母にサポートしてもらう保育
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