『子どもの保育を考える』第2回は最もポピュラーな選択である『保育所』。仙台市の“認可保育所”については、vol.005で取材者の体験に交えてお伝えしましたので、今回は仙台市の“認可外保育所”を取材してきました。保育所の種類やその違いについてもまとめたいと思います。

保育所は大きく分けて2種類に定義されています。仙台市の場合の違いについて紹介します。
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保護者が仕事をしている、または病気にかかっているなどの理由で子どもを保育することができない場合に、保護者にかわって保育をする『児童福祉施設』。労働に関わる理由の場合、仙台市内に住んでおり、昼間常に労働している(1日4時間以上、かつ週4日以上)ことが条件で、おおむね生後4ヶ月から小学校入学前までの児童が対象となる。
4月1日付けの入所は毎年12〜1月上旬に申込み受付け。これ以外の期間に申込むと空きが出た場合に随時入所となる。新年度入所受付けに申込んだ場合も定員を超えた場合は、家庭状況、経済状況などを総合的に考慮し、保育の必要度が高い家庭から優先的に入所となる。
保育料は入所児童の父母及び同居祖父母等の所得税の合計額によって決定される。
※公立保育所、私立保育園の2種類があるが、どちらも上記の内容で運営。
乳幼児の保育業務を目的とする施設で、『認可保育所』以外のものを総称して『認可外保育施設』という。臨時の設置や定員5名以下の場合以外は、仙台市に届け出ることが義務付けられている。現在は認可外保育施設の約半数が『せんだい保育室』(
☆)に認定されている。
☆『せんだい保育室』とは?
仙台市が独自に保育料・保育環境・保育時間等に一定の基準を設け,それらの基準を満たす施設を認定し仙台市が助成する認可外保育施設。認可保育所の基準に近い「A型」と、A型より認定基準がゆるやかな「B型」があり、平成18年4月1日の時点でA型が4件、B型が47件(
のびすくHP参照)。
就労などで子どもを保育できない場合などに対象となり、基本保育時間での保育料は月額で3歳未満児53,600円以下、3歳児27,600円以下、4歳以上児26,800円以下となる(施設により料金は異なる。延長保育別途)。
制度などについての詳しいお問い合わせは仙台市子供未来局子育て支援部保育課 tel 022-214-8041まで。
vol.004で紹介した『
仙台市子育てふれあいプラザ のびすく仙台』や『
仙台市子育てインフォメーション』のHPで保育所の施設情報や入所状況の閲覧などもできます。

認可保育所に比べ小規模ながらも、行き届いた保育をしている施設も多い『せんだい保育室』。今回は“B型”認定を受け比較的大きい規模で運営している、泉区の保育室をご紹介します。
ベテランママが丁寧に保育。家庭的な雰囲気が魅力
自宅で託児をはじめたところからスタートし25年。現在は両隣りのお宅も譲り受け3件続きの民家を利用した保育室。保育者としてのキャリア、自身の子育て経験をもとに、母のように祖母のように、子ども達とそのママ、パパと接する園長先生のキャラクターが生きたアットホームな雰囲気が印象的でした。
<利用者の声>
やんちゃ盛りの息子ですが、行儀良く食事ができ、遊びの片付けも自分でします。私が教えたわけではありません。保育室で普段しているのでしょうね。私と二人きりでしたらここまで出来ないでしょう。連絡帳やHPの掲示板で子どもや保育室の様子を毎日知らせていただいているので安心して預けていますし、私の悩みも相談したりと親子共々お世話になっています。
仙台市泉区在住/雨宮 絵理香さん、琉空 [りく] くん(1歳6ヶ月)
<園長先生より>
小規模保育園は保護者のニーズに合わせた保育を目指していることが特徴です。独自の工夫、こだわりでそれぞれに個性ある保育を実施しています。マミ−保育室は多くの人々の協力と、ママ、パパの声で作られてきた保育園です。当たり前のことですが、どんな子どもさんも笑顔で過ごすことができ、ご両親が安心して働ける環境づくりをということに最も力を注いできました。今後も、頑張るパパ、ママの力になれる園でありたいと思っています。
| 職員体制 |
施設長、保育士9名、保育従事者3名、調理師1名、栄養士1名 |
| 延長保育 |
18:00〜21:00(月極、時間預り) |
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夏は園庭でプール遊び。小さい子も大きい子も皆で仲良く遊びます

毎日のようにお散歩に出かけて、のびのびと遊びます

認可保育所同様に給食やおやつも手作り。食育にも気を配ります

冬だって元気に外遊び。それぞれの季節を満喫します |

vol.005でお伝えしたように取材者である私自身、子どもを認可保育所に預けていますが、今回マミ−保育室さんを取材して違いを感じた点がいくつかありました。
お迎えに来たママたちに子どもとバッグをハイっと渡して、その日のお話をしてさようなら、というシステムを見て「ラクチンで良いですね〜」と思わず本音‥。朝もカバンそのまま預けるだけでOKとのことで、忙しいママたちには嬉しい限りです。
認可保育所は園内での生活のためのセッティング、帰りの荷物整理は送迎する大人の仕事。おむつバケツにビニールをセットしたり、おしぼりやエプロン、着替え、コップなどを所定の場所においたり、名札を付けたり、送迎票に記入したり‥。2人を預ける我が家は朝夕保育所を出るまで15分はかかってしまうし、他の人に送迎してもらう時に説明が面倒なのが難点。でも、子ども達が遊んでいる姿や保育所内の様子を毎日見れるのは良いことかな〜とも感じています。 |
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マミ−保育室では英語教室も実施しているそう。こんな設定保育は認可外ならではです |
マミ−保育室の園長先生は1人1人にゆったりと接していたのが印象的でした。赤ちゃん達も安心してだっこされているし、ママの育児相談にも丁寧に応じていました。手入れの行き届いた各部屋には手作りの装飾が施され、子ども達は思い思いに遊んでいます。作りも民家そのままなので本当に家庭的な雰囲気。
我が家の子ども達が今まで通った2つの認可保育所はいずれも遊具や砂場がある広い園庭があり、赤ちゃん組、幼児組それぞれに使いやすく教室が作られ、ステージ付きのホールも。広い敷地を毎日存分にかけまわっています。もちろん家庭的な保育をしてもらっていますが、保育室に比べると家庭とはまた違った雰囲気の中で集団生活の術を学んでいるという感じです。
認可保育所より園庭の狭い小規模の保育所はよくお散歩に出かけるし、大規模な保育所でも先生は在園児の名前をほとんど覚えていて、たくさんの先生方に守られている安心感が‥。施設面や生活の様子に違いはありますが、小規模、大規模それぞれに良さがあり、保育の質に格差はないと感じました。 |
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地域の人も招いた盛大な夏祭り。大規模園ならではのたのしみです |
認可保育所は国の基準に基づいたものであるのに対し、せんだい保育室は仙台市独自のもの。認可保育所のような所得に応じた料金設定はせんだい保育室にはありません。
所得の低い人が利用するには、認可保育所の方が負担が少ないので、年度途中で認可保育所に空きが出てせんだい保育室から転園する利用者も少なくないそう。「もしせんだい保育室に所得割の制度があれば、認可保育所に転園する必要が無くなり、利用者も保育所も助かる。それが願いですね」とマミ−保育室の園長先生は話していました。 |
*取材者より
生活のための転園とはいえ、お世話になった先生や仲良しのお友達と別れるのは親も子も辛いものです。しかし、市民の税金を元に運営されるせんだい保育室など、認可外保育施設が認可保育所と同様に運営されるには高いハードルが数多くあります。いつか利用する親子が平等に満足できる体制になる日が来れば良いなと感じました。
保育所選びは子どもが育つ環境選び。保育の様子や先生方の方針は保育所によって違うので、足を運んでしっかりと見て話を聞いて‥。認可、認可外に関わらず、親子にとって最良な環境を選ぶことが理想ですね。