vol.010 子どもの保育を考える4/そのほかの保育サービス
『子どもの保育を考える』は今回最終回。保育所や幼稚園以外にも子どもを預けられるサービスがあるので、仙台市が実施しているものについてまとめてみました。必要に応じて一時的に利用できるサービスから保育所同様のサービスが受けられるものまで様々です。


仙台市で受けられる保育サービス
子どもがいて就職活動ができない、子どもが生まれたばかりで預けるところがない、子どもが病気だけど仕事を休めない、残業で保育所に迎えに行けない‥など、仕事にまつわる困りごとで利用できる主なサービスを紹介。保育所や幼稚園+αを求める方もぜひ活用して下さい。

認可保育所の休日保育
保護者が就労、傷病などの理由により、日曜・祝日などに保育を必要とする場合に利用可能。
●保育時間:日曜・祝日・年末年始のおおむね7:30〜18:00 (保育日・保育時間は保育所ごとに異なる)
●対象:市内の認可保育所に入所中の乳幼児 (入所していない乳幼児も利用対象となる施設も一部あり)
●費用(日額):利用料-3歳未満児3,200円、3歳以上児1,600円 間食費-200円 (昼食は持参)
☆問合せは各保育所へ

認可保育所の一時保育
一部の認可保育所で実施。保育所に通っていない乳幼児を預る。
● 特徴:仕事などのため断続的に保育が困難となる家庭を対象とする「非定型的保育サービス」、傷病などにより緊急かつ一時的に家庭での保育が困難となる家庭に対する「緊急保育サービス」、育児に伴う心理的・肉体的負担を解消するなどの私的理由により一時的に保育が必要となる家庭を対象とする「私的理由による保育サービス」を実施
●定員:1日あたり概ね10人程度を上限とし、その範囲内で年齢などを考慮して受け入れ
●保育時間:日曜、祝日、年末年始などを除き、7:30から18:00まで
●料金:3歳未満児は日額2400円(半日利用の場合は1200円)、3歳以上児は1200円(半日利用の場合は600円)となります。(生活保護世帯及び市民税非課税世帯については無料)また、保護者負担分の他に給食をとった場合は日額 300円を別途負担

※「半日利用」は、7:30〜12:45 または12:45 〜18:00 までのいずれかの時間内における利用となる。利用にあたって事前にお子さんと一緒に面接を受けるなどの準備が必要
☆問合せは各保育所へ

仙台すくすくサポート事業
利用会員が通院、残業など用事があるとき、リフレッシュしたいときに、協力会員が保育施設や幼稚園等へ送迎したり、自宅で預かるサービス。
●対象:概ね生後2ヶ月から小学校3年生までの乳幼児、児童
●利用時間:原則として7:00から20:00までの必要な時間。宿泊は不可。
●料金:月〜金の7:00〜20:00は1時間当たり600円(1時間をこえる場合は30分あたりで計算)
土・日・祝日・年末年始・および上記の時間外は1時間当たり700円(以降30分単位)

※ 子どもの送迎等にかかる交通費や、打ち合わせに基づいて協力会員が用意したおやつ、紙おむつ等の実費は別途利用会員の負担。
※利用は登録制。まずは説明会への参加が必要。

☆問合せは仙台すくすくサポート事業事務局(のびすく仙台内) tel.022-214-5001

病後児デイサービス
病気の回復期にあり集団保育等が困難な幼児、児童を預かる事業。
●対象:仙台市在住。保育所や幼稚園などに通っている幼児や小学校低学年の児童。
●利用の手続き:「病後児デイサービス登録申請書」に記入し、実施施設に事前登録。利用時は「病後児デイサービス申請書」に記入。家庭医からの「家庭医連絡票」を添付し、実施施設へ提出。※家庭医の診療および連絡が必要。
●利用料金:1日あたり2000円(給食費、医療費、移送等別)。直接、実施施設へ支払う。
☆問合せは各実施施設へ

21世紀職業財団 保育サポーター
保育サービスを行いたい人と、保育サービスを求める人をつなぐシステム。保育サポーターの自宅、あるいは依頼者の家に出張しお子さんの保育を実施する。
●預けるまでの手順
(1) フレーフレーテレフォンへ電話し、近所の保育サポーターを紹介してもらう。
(2) 紹介された保育サポーター連絡先へ直接連絡を取る。
(3) 依頼者・保育サポーター両者で料金などの条件を話し合い、依頼が成立、実施。
☆問合せはフレーフレーテレフォン tel.022-214-2020

ここまでの情報の実施施設や詳細は、のびすく仙台のHP内/子育て便利帖の『子どもを預ける』http://www.nobisuku-sendai.jp/benri/azukeru.shtmlで参照できます。

家庭保育福祉員事業
保護者が労働や疾病どの理由により、家庭において保育することができない(保育に欠ける)乳幼児を仙台市が認定した家庭保育福祉員の自宅で保育する。
●対象:保育所入所の対象となる生後8週間から満3歳未満の乳幼児
●定員:家庭保育福祉員1人当り5名
●保育時間:おおむね7:30から18:00まで
※保育時間の延長については、家庭保育福祉員との話し合いで決定。休日は、原則として日曜、国民の祝日、年末年始。
●保育料:月額で53600円(食費を含む)
※同一世帯から2人以上の乳幼児が家庭保育福祉員を利用する場合、または、家庭保育福祉員及び認可保育所を同時に利用する場合は、多子減免制度の対象になる。延長保育は1時間あたり900円。
●家庭保育福祉員:保育士の資格がある、または、看護師の資格があり子育ての経験がある方で、本人も家族も健康で、児童福祉に理解がある方。
※各区役所家庭健康課保育所担当窓口で、保育に困っている家庭の状況を確認し、家庭保育福祉員を紹介。保護者と家庭保育福祉員が直接話し合い、互いに承諾した上で契約。


放課後児童健全育成事業(学童保育)
保護者が仕事などにより昼間家庭にいない児童に対して、生活の場や遊びを提供。子ども達の健全な育成を手助けする事業。児童館・児童センターで実施する「児童クラブ」、民生委員児童委員や町内会、PTA、学校関係者などの運営委員会による「留守家庭児童会」などで実施されている。
●対象:放課後、保護者が仕事などにより家庭にいない小学1年生から3年生の児童
●定員:施設によって異なる
●開設日と時間:児童クラブ/日曜・祝日、年末年始を除く毎日。下校時から18:00まで(ただし、土曜は17:00まで)。学校が休みの日は、9:00から18:00(ただし、土曜は17:00まで)。
留守家庭児童会/日曜・祝日及び年末年始を除く毎日(土曜日に開設していないところもあり)。下校時から18:00まで(17:00までのところもあり)。学校が休みの日は、9:00から18:00(17:00までのところもあり。土曜日はすべて17:00まで)。
●利用料:児童クラブ/無料(おやつ代や保険料など、月1000〜3000円程度を保護者会が集めている場合がある)
留守家庭児童会/おやつ代や保険料など、月2000〜6000円程度を父母の会が集金
●申し込み方法:児童クラブ/各児童館・児童センター
留守家庭児童会/各学区の留守家庭児童事業運営委員会(各小学校)へ。翌年度の入会申し込みについては、年度末に該当する小学校から案内があり。
●実施施設:児童クラブ/市内の児童館・児童センター
留守家庭児童会/小学校の余裕教室や学校近くの民家・アパートなど、その他各事業所が設置した施設等

※年度途中での入会は各施設の空き状況等により異なります。実施施設へ直接問合せを。幼稚園や保育所などの事業者が行っているところもあります。

家庭保育福祉員、学童保育については仙台子育てインフォメーションHP内『保育サービスなど』http://www.city.sendai.jp/kenkou/kodomo/kodomo/hoiku.htmlで参照できます。


『家庭保育福祉員事業』ってどんなもの? 
通称の『保育ママ』の方が馴染みがあるかもしれません。上記で説明しましたが、施設ではなく自宅で保育されるのが特徴。これまでモデル事業として実施され、今年度本格化されたばかりなので、実際はあまり知られていない制度です。抵抗力の低い乳児期に風邪、中耳炎など小さな病気をこじらせ、集団生活を断念しかけた家庭にとっては大きな助けとなっています。

● 小さな輪で大きな心を育てる家庭の保育
青葉区の家庭保育福祉員さん を取材してきました
青葉区小松島の小学校近くにある少々大きめの民家。その2階を利用し、補助員さん1名とともに現在4名を保育する東海林美代子さん。モデル事業開始当時からのベテランで、保育士の経験を元に少人数保育だからこそできる細やかな保育を心掛けているそう。「それぞれの成長に合わせてゆったりと構え、ひとりひとりの声をきちんと聞いてあげられることが小さな集団のメリット。きちんと主張でき、それを大人が細やかに受け入
れてあげることで皆素直に育つことができます。」

保育ママ利用者はリピーターが多い。その多くは1人目を保育所に預けて中耳炎にかかり、医者で「仕事辞めなさい」といわれたmamaたちです。中耳炎は一度かかると何度も繰り返すことが多く、鼻水を吸ってあげたり、蒸留水で鼻を洗浄したり、薬を飲ませたり大変手間のかかる病気です。保育ママはそのケアもしっかりとしてくれるので、悪化した中耳炎も治ったり、風邪などもこじらせることなく健康に過ごせたりするということで、働くmamaたちの大きな助けになっているのです。

元気いっぱいの子ども達はまるで兄妹のよう。大きな子が赤ちゃんたちの面倒を見たりもします。小さな集団ながら社会性もきちんと育っています。

「自分が体調を崩しても休めないのが唯一難点ですね」という東海林さん。最も大変な時期の子ども達をたくさん育ててきた包容力が、mamaたちの心も癒してくれる、そんなあたたかな雰囲気が印象的でした。

<利用者の声>
★皆お忙しい中、取材のために時間をとって下さいました。様々なお話を聞いたのでご紹介します。
「何でも自分でやりたい子どもなのですが、それをひとつひとつ丁寧に見守ってくれます」(子/3歳) 「2人目が生まれて上の子の赤ちゃんがえりがひどく、下は別の保育ママに預けています。日中は弟と別の環境で先生に甘えられるせいか、だいぶ落ち着いてきました」(子/2歳、0歳5ヶ月) 「上の子が認可保育所に入所中、中耳炎になり悩んでいた時に保育ママに出会いました。3歳になると認可保育所に入りましたが、問題なく馴染んでいました」(子/6歳、1歳) 「上の子が認可保育所に在所中、中耳炎になり手術をするほどに悪化。こちらに来てすっかり良くなり、性格も明るくなったようです」(子/6歳、2歳)

住所 仙台市青葉区小松島2丁目
園児数 4名(2006年度在)
※事業の詳細は上記の家庭保育福祉員事業の解説を参照して下さい
 
お昼は毎日手作り。家庭同様に食べ具合を見て作るので、離乳食期も安心です


消防署見学などのお出かけは皆の楽しみ。児童館でもよく遊びます


おままごとも兄妹のように仲良く。もちろんケンカをしたりもします


ピアノを触らせてもらいご満悦。小さな願いも叶えてもらうことは子どもの大きな喜びになります


*取材者より
保育ママについては私も今回始めてお話を聞いたのですが、保育所と大きく違うメリットが多くあり、まさに子どもに合わせて預け先を選ぶ大切さを感じた取材でした。

「子どもの保育を考える」シリーズはいかがでしたでしょうか。これからの申し込みシーズンに向けて参考にしていただければと思います。
 
バックナンバー
vol.016
子どもに関わる仕事に「たどりついた」
vol.015
出産を機に好きなことが仕事に
vol.014
3人のママ+正社員
vol.013
ママ+カラーセラピスト+事務
vol.012
mama+jobの資格選びと活かし方
vol.011
mama+jobの選択肢1 〜資格をとって働く〜
野菜ソムリエの資格が導いた新しい仕事への道
vol.010
子どもの保育を考える4/そのほかの保育サービス
vol.009
“パート”というmama+jobで生き方探し
vol.008
子どもの保育を考える3/幼稚園にサポートしてもらう保育
vol.007
幼稚園を選択し、子どもの生活優先のmama+job
vol.006
子どもの保育を考える2/保育所にサポートしてもらう保育
vol.005
我が家の保育所体験レポート
vol.004
子どもの保育を考える1/祖父母にサポートしてもらう保育
vol.003
実家で育児援助してもらうmama+job
vol.002
育児女性の再就職支援事業が東北でもスタート
vol.001
再就職して感じていること
遠藤佳子さん
▲ページの先頭へ