mama+jobの資格選びと活かし方
一口に「資格」と言っても、看護師や栄養士のように、ある職業に就くために必須条件となる公的資格もあれば、パソコン関連資格のように、現在の仕事のスキルアップや就職・転職への持ち駒となる民間資格、はたまた、料理や花、アロマなど趣味的な分野で独立や起業を目指す人向けの認定や検定など、実に様々。今回は、「母親たちが仕事を探す、あるいは転職する際に有利になる資格はあるのか」、「再就職に資格は役に立つか」など、mama+jobの資格事情について、『マザーズハローワーク青葉』と『(財)21世紀職業財団 宮城事務所』(VOL.2参照)で取材してきました。

有利・不利に惑わされずにチャレンジを
マザーズハローワーク青葉 所長 金森 透さん

当所に寄せられる求人票の約5割程度には、簿記やパソコン関連等、なんらかの資格やスキルが要件として記載されていますが、意外と「あれば尚可」とか「未経験でも可」がつく場合が多いのです。必ずしも資格を持っていなくても、例えば長年経理の仕事に就いていたとか、同種のソフトを使ったことがあるなどという経験が重視されることが多々あります。
逆に、資格をとってみたものの、その業界や職種で実務的に全く経験がないという場合は、前職との関連性や、生活の中で活かしていることなどを面接の際にアピールすることによって、経験の不足を補うこともできるでしょう。
「就職に有利」と医療事務の資格を取得する人多いのですが、もともと関連職種の求人が少ないため、競争率が高くなっているのも事実です。また、ホームヘルパーの資格も人気ですが、実際の仕事は体力的・時間的にきついわりに、賃金的には決して好待遇とはいえないということを踏まえなければならないでしょう。
漠然としたイメージで有望資格に飛びつくのではなく、「その資格が現在企業からどう評価されているのか」、「その職種に就業した場合、家庭や育児との両立は可能か」などをじっくり検討することが大切です。ただし、自分が本当にやりたいことで、自分なりの目標をもっているならば、有利・不利に惑わされずにチャレンジしていただきたいと思います。
ハローワークでは、女性や母親向けに限定した資格取得バックアップ制度は設けていませんが、一般向けの教育訓練給付制度(※1)や職業訓練が利用できる資格もありますので、ぜひ活用してください。

※1 働く人の主体的な能力開発の取り組みを支援し、雇用の安定と再就職の促進を図ることを目的とする雇用保険の制度のひとつ。 一定の条件を満たす対象者が、厚生労働大臣の指定する教育訓練給付講座を受講し、修了した場合、教育訓練施設に支払った教育訓練経費の最大40%(上限20万円)に相当する額がハローワークから支給される。ただし対象となるのは、雇用保険を通算3年以上払っている(転職している場合も含め、在職期間が満3年以上)、離職期間が1年未満であるなどの条件を全て満たしている人のみ。また、講座も限定されるが、該当する場合はかなりメリットが大きい。

マザーズハローワーク青葉
住所/ 仙台市青葉区中央2-11-1 オルタスビル4F 休日/ 日曜、祝日
電話/ 022-266-8604 料金/ 無料
時間/ 10:00〜18:30(土曜は10:00〜16:00) URL/ http://www.hellowork.go.jp/


自分にあった資格を選ぶこと、そして行動力と向上心が大切です
(財)21世紀職業財団 宮城事務所 所長 吉田 ひささん

再就職を決意したものの、「仕事のブランクが長い」とか、「年齢的に不利なのでは」という不安を持ったとき、まず何か資格をとろうと考える方も多いでしょう。必ずしも「資格=有利」とはいえませんが、確かに資格を持つことは自信に繋がり、自分の意欲や能力をアピールする道具にもなります。
過去の再就職準備セミナー(Re・Beワークセミナー)で体験談を発表してくださった方や、当財団の情報誌などで紹介した方たちの中にも、資格を活かして活躍されている女性が大勢いますが、彼女たちの話を伺うたび、その意欲の高さと行動力にいつも感心させられます。すでにパートなどで働きながら、自分の目指す職種へのステップアップのために資格を取ったり、現在の仕事のスキルアップのために、さらに資格や技能を身につけています。医療事務の資格とパソコン関連、キッチンスペシャリストとインテリアコーディネーターなど、複数の資格を持つ方も稀ではありません。
彼女たちに共通のサクセスポイントは、自分の興味や適性やこれまでの経験をしっかりと見つめ直し、自分にあった資格を見つけていること。そして、自分の目指す方向性を明確にイメージし、しっかりとプランを立てて目標達成に向けてこつこつと努力をしていること。また、試験や検定に受かったら終わりではなく、それを自分の能力としてどう発展させていくかを常に考えていることだと思います。

まず入り口の段階で、どんな資格が自分に合うのかわからない、興味ある資格が本当に自分に向いているのか迷っているという方は、ぜひワークセミナーや情報誌の体験談を参考にしてみてください。また、財団の再就職支援事業に登録していただいた方には、ご希望があれば「資格の選び方・取り方・活かし方」という小冊子も差し上げています。ぜひお役立てください。

  シニア産業カウンセラーの栗原知女さんが、資格を再就職に活かす方法をわかりやすく解説した小冊子。迷っている人はまずこれを読んでみては?

21世紀職業財団 宮城事務所
住所/ 仙台市青葉区本町2-3-10 仙台本町ビル9F 休日/ 土・日曜、祝日
電話/ 022-214-2080 料金/ 無料
時間/ 8:30〜17:00 URL/ http://www.jiwe.or.jp/

学校・職業訓練学校等への通学時の子どもの保育について
保護者が求職中で、資格の取得のために専門学校等に通いたいという場合、一定の条件を満たせば仙台市の認可保育所への入所申し込みが可能。ただし、被雇用者の条件と同じく、週4日・4時間以上の就学時間が前提で、授業カリキュラムがきちんと組まれていることが必要です。青葉区役所・家庭健康課で伺ったところ、ここ2,3年の間にも、看護師学校や職業訓練校への母親の通学により保育所への入所が許可されたケースがあるそう。  また、通信教育のスクーリングや試験の際に、子どもを預かってくれる人がいないというときは、「VOL.6その他の保育サービス」でご紹介した一時保育をぜひ活用してみてください。


私も子どもが1歳の頃、「再就職のために」と無我夢中で勉強し、とある資格を取得しました。その後、確かに資格のおかげでとても有利な条件で働くことができたのですが、次第にその仕事が自分の適性や興味にあっていなかったことに気づいて、結局退職しました。「自分が本当にしたいことは何か」をあいまいにしたまま突っ走ってしまっては、せっかく苦労してとった資格も、無駄になってしまうのかもしれません。

現在私はまた、長年自分が本当に関心があった分野の資格にチャレンジしている真っ最中。今回の取材を通じ、資格をとって活躍する女性たちの体験談を数多く読み、悩んでいないですぐ行動し、自分の夢や目標に向かって努力を重ねている姿に大いに励まされました。
 
バックナンバー
vol.016
子どもに関わる仕事に「たどりついた」
vol.015
出産を機に好きなことが仕事に
vol.014
3人のママ+正社員
vol.013
ママ+カラーセラピスト+事務
vol.012
mama+jobの資格選びと活かし方
vol.011
mama+jobの選択肢1 〜資格をとって働く〜
野菜ソムリエの資格が導いた新しい仕事への道
vol.010
子どもの保育を考える4/そのほかの保育サービス
vol.009
“パート”というmama+jobで生き方探し
vol.008
子どもの保育を考える3/幼稚園にサポートしてもらう保育
vol.007
幼稚園を選択し、子どもの生活優先のmama+job
vol.006
子どもの保育を考える2/保育所にサポートしてもらう保育
vol.005
我が家の保育所体験レポート
vol.004
子どもの保育を考える1/祖父母にサポートしてもらう保育
vol.003
実家で育児援助してもらうmama+job
vol.002
育児女性の再就職支援事業が東北でもスタート
vol.001
再就職して感じていること
遠藤佳子さん
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