東北日和について
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地元の岩手とおなじ東北といっても、仙台に来るのは初めて。夫の転勤で来たときの仙台の印象はどうだったのだろう。
「山があり、海があり。ほどよく都会で、ほどよく田舎。街並みもきれいで、緑道が多いし。公園も大きくて、サッカーも野球も、のびのびできる。東京では『思いきりボールを飛ばさないように』と息子に言っていたけれど、ここなら思いきり投げられるんです」
のびやかな環境を、子どもと一緒に喜んだ。知っている人は誰もいなかったけれど、長男の野球チームのママたち、長女の幼稚園のママたちと、仲間も増えていく。ビジネスとはまた違う、細やかな気づかいも教わり、レストランで楽しく食事をする主婦らしい楽しさも味わった。その合間にも週1日研修インストラクターとして勤務。ライフスタイルに合わせて、働き続ける。
そして長女の小学校への入学を機に、フルタイムで働くことを決意。それまでのキャリアを生かせる現在の会社に、再就職した。
人と企業を結ぶために企業へ働きかけるという点では以前の仕事と同じだけれど、違うのは直接結びつけるのではなく、企業に人材育成システムの構築を促すのが中居さんの立場。よいシステムをつくれば、よい人材が集まり、企業が生きる、という理想のサイクルを企業に共感してもらえば、その結果として若者の雇用へとつなぐことができる。新しい事業のため、いまは地元企業の現状を把握するのが中心になっている。
「わかりづらい事業だけれど、企業には思った以上に話を聞いてもらえます。東京だと『会社のために』というのはあっても、『東京のために』と考える企業はそうないように感じます。でも仙台は『地域のために貢献したい』と考えている企業が多いんです。1枚の名刺があるだけで、地域のこと、会社のことを真剣に考えている企業の方に出会える。それは、ありがたいですね」
東北エリア以外で働いた経験からわかる、地域のよさ。営業先からは「疲れたときはお茶でも飲みにいらっしゃい」とあたたかい言葉をかけてもらえる。だから、役に立ちたいという思いが強くなる。
会社には20代がほとんど。社長に次いで中居さんが年長になる。ほかの社員よりキャリアが先輩の中居さんに、社長はビジネスマナーや営業の心得など、ノウハウを教えてほしいと望んでいる。
そこでさっそく取り入れたのが、表彰制度と今月の目標。社内には「表彰状 あいさつ運動MVP○○様」や「今月の目標 正確に早く!」が張り出されている。「当たり前のことなんですけど」と言いながら、楽しくモチベーションアップできる方法を考える。
同僚のグチも聞く、相談にものる。そんなとき、以前の研修インストラクターとしての経験が役立っているかもしれないと思う。
「インストラクターの役割も、教えるティーチングの立場から、広く意見を引き出すファシリテーターへと変わってきました。昔はガーッと教えるタイプだったんですが、ファシリテーター研修を受けてからは、意見を聞くようになりました」
それも、自分の感覚に引き寄せるのではなく、「息子の感覚に近いのでは」と、同僚の感覚に近づこうとする。
「子どもができる前は、もっと冷めていたかもしれません。アドバイスしても受け入れられないと、あっダメだと思ったりして。子育てでも思うようにならないことはあっても、愛情を注いでいると子どもに伝わります。それと同じです。同僚の違う良さも見えてくる。受け入れるキャパが広がったような気がします」
前へ前へひたすら走った20代前半。子育てしながらキャリアを重ねた30歳まで。ママとしての喜び、主婦としての楽しみも感じた30代。そして、38歳からの再出発。中居さんは「子どもには、コツコツまじめに働くことの大切さを伝えられたら」という。
これからは求職者に適職探しのサポートができるキャリアカウンセリングの資格を取り、宮城の企業のために何か役立ちたいと考えている。新しい目標を見つけ、働く楽しさにまた目覚めたところ。
「がんばれば認めてもらえる、自己成長していけるのが仕事。いくつになっても働きたい」
第2のスタートをきったいま、中居さんはそう思う。
中居るみ子さん Nakai Rumiko
1966年生まれ。
家族構成/夫、長男、長女、柴犬
1989年 岩手大学人文社会科学部卒業
東京の人材派遣会社に入社
営業職を経験
1997年 退職
添削アルバイトなどを1年半行う
2000年 もとの会社と契約
研修インストラクターとして週3日勤務
2002年 夫の転勤で、東京から仙台へ
研修インストラクターとして週1日勤務
2004年 現在の会社に入社
『みやぎジョブカフェ』参画企業のプランナーとして、地域企業へ若者の人材育成システムの構築を図る
「お母さん、がんばってるから、これあげる」と長女がくれたコップ。児童センターのお祭りで当てた賞品が、オフィスで活躍。
「今度こういう曲入ったから聴いてみて」と長男がジャニーズ系やラップなど、全曲をアレンジしてくれる。親子の会話は多いほう。
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株式会社プロジェクト地域活性
2003年設立。社員8名(うち女性5名)。
宮城県の若年層の雇用促進をめざす『みやぎジョブカフェ』の協力会社。ビジネス経験の少ない若年層が正社員へとステップアップできるよう、「宮城モデルの人材育成システム」の構築を地元企業に広める。「人財と組織と地域の活性化」を理念とする人財輩出企業。
vol.023
サロン「TRESOR (トレゾワ)」代表 清水香里さん
vol.022
Kimono Magic HORONIC BOSS 佐藤宏美さん
vol.021
仙建工業株式会社 渡邉尚美さん
vol.020
いわて蔵ビール 企画・醸造担当 星 直美さん
vol.019
株式会社ミツカン ドライ事業カンパニー仙台支店 栄養士 久田智子さん
vol.018
とも子助産院 代表助産師 伊藤朋子さん
vol.017
活動写真弁士・ナレーター 桜井麻美さん
vol.016
Zelkova.K 川崎けやきさん
vol.015
株式会社デュナミス リサーチ&コンサルティング・人事労務担当
岩澤仁子さん
vol.014
株式会社インテリジェント・コスモス研究機構
細川麻里さん
vol.013
un plus+
舛田裕子さん
vol.012
Little Frasco
大澤史佳さん
vol.011
社会保険労務士
門田陽子さん
vol.010
NPO法人エコメディア・ファンデーション
小野妙子さん
vol.009
ヒューレックス株式会社
金山由佳さん
vol.008
株式会社 紀生
取締役 守末睦美さん
vol.007
株式会社ベネッセコーポレーション
千葉智子さん
vol.006
東北電力宮城支店
大内淳子さん
vol.005
YUKINE DESIGN WORKS
雪音りえさん
vol.004
有限会社アライブ・ワン
代表取締役 後藤美香さん
vol.003
株式会社エンタツ
氏家佳子さん
vol.002
株式会社 プロジェクト地域活性
中居るみ子さん
vol.001
株式会社セレクティー
佐藤美紀子さん
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