東北日和について
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よく聞く「総務」という仕事も、企業によって内容は大きく異なる。千葉さんが配属されている東北事業所総務部は、千葉さんを含めて3名。現場で他のメンバーをマネジメントする立場。上司となるセクションリーダーや総務部長は東京にいるため、実際のところ東北事業所の総務、経理、労務の責任は、千葉さん一人にまかせられている。その業務も、個人情報の保護管理、リスク管理といったものから、衛生管理者として所員の健康などを含めた労務管理、環境ISOの取得手続きや内部監査などまで、かなり幅広い。
「東北事業所は35名で、学校でいえば1クラス。そういう意味では、ルールを普及しやすい、目配りもしやすい規模なんです」
企業が取り組むべき社会ルールを守るために、自らが社内ルールをつくっていく立場。総務部になって、職場環境づくりに欠かせない衛生管理者の資格、防火管理者の資格を取り、ISOの内部監査員の研修で、千葉さん自身の知識も増えた。
「社員は20代が多く、目標に向かって真剣に走るから、コンプライアンスや管理的知識は後追いになることもある。みんなにとっては総務のうるさい存在かもしれないけれど、キビシイと言われても、結果的に社員を守ることになり、会社の信頼を守れればいいかな、と」
会社のシステムも社員としての立場も、キャリアを積むほど見えてきた。これから、千葉さんがキャリアアップをめざすとすれば、総務のプロフェッショナルとしてのマネジメント業務になっていく。それには転勤を伴うこともある。
社内では、転勤や単身赴任を伴いつつ、子育てや家庭・仕事を両立し、キャリアアップしている人たちが身近にいる。女性らしくて、包容力もある、素敵な先輩たち。
「自分にそれだけの力があるかは別にして、やれちゃうんじゃないかと思ったり、いや私にはありえないと思ったり……」
ワークに比重をおく正社員もいれば、地元で働きたいからと大手企業の総合職をやめて拠点をかえて働く、ライフに比重をおいた契約社員や派遣社員もいる。どんな働き方が自分にとってベストバランスとなるのか。キャリアを積んできたからこそ、長期的なワークライフバランスを考えるいい機会にもなっている。
会社にとっての自分と、自分にとっての会社と……。そんな思いとは関係なく、仕事は日々動いていく。今年は新たな役割として、別拠点の総務部の立ち上げをまかされた。これまで積み重ねてきた総務の経験を生かす役割がもらえたことで、自分の存在価値を実感できる日々。
「キャリアアップを考えてなくて、気づいたら15年。つねにその場その場で、自分がいる価値を考え納得してきた」という千葉さん。キャリア意識をもたなくても、どんな課題にも努力を惜しまず、必要とされる知識やスキルを吸収してきた。だからこそ、コンプライアンスや雇用リスクなど、企業にとっての自分の立場がわかりすぎるほどわかるところもある。そんな本人の心配はよそに、社内には新たな活躍の場が用意されていた。事業所内では、契約のこと、経理のこと、ときには、飲み会の場所といったことまで、部門をこえて何でも聞きにきてくれる。
「自分だからできることを、一生懸命にやろう」
いまはそう考えている。
働く場所を仙台にこだわっているのは、ご主人の存在と住む環境が大きい。
「通勤距離もだいたい30分圏内で、住環境も手ごろ。仙台って街の広さとして丁度いいんですよね。休日にトレッキングしたり、温泉に行ったりするのが好きなので、自然に近いのが仙台のメリット。東北の山だったら、日帰りで温泉に入っておりてくるんです。この次は、乳頭温泉。これがあるから、仕事がんばろうと思える」と楽しそうな千葉さん。
仕事とはまったく別の、プライベートの顔。切りかえの上手な千葉さんだから、ここまでのキャリアを積むことができたのだろう。
今後、どんな働き方が千葉さんにとってもっとも適したワークライフバランスになるのか。それを判断するときも、これまで働いてきた経験が、きっと生きてくるに違いない。
千葉智子さん Chiba Tomoko
1968年生まれ。
家族構成/夫
1991年
宮城教育大学を卒業
1991年
福武書店仙台支社(現ベネッセコーポレーション東北事業所)に入社
赤ペン先生の採用や研修を担当
1993年
マーケティング部に配属
1994年
総務部に配属
1997年
高校事業部に配属
2001年
総務部と地域マーケティング部を兼任
2005年
総務部に専任
総務、経理、労務などを担当。事業所経験を生かし、基盤整備にあたる
衛生管理者、防火管理者、環境ISO内部監査員など、いくつもの顔をもつ千葉さんのデスクには、さまざまな関係書籍が。
直島「南瓜」のペーパーウエイトは、新規事業所の立ち上げで表彰されたときの記念品。
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(株)ベネッセコーポレーション
http://www.benesse.co.jp/
1955年創業。東北事業所は35名(うち女性16名)。社名の“Benesse”にこめられているのは、子育て、教育、語学、生活、福祉の分野にわたって一人ひとりの「よく生きる」をサポートしたいという思い。全社2400名のうち約6割を女性が占め、社員みずからが「よく生きる」を考える社風も大切にされている。
vol.023
サロン「TRESOR (トレゾワ)」代表 清水香里さん
vol.022
Kimono Magic HORONIC BOSS 佐藤宏美さん
vol.021
仙建工業株式会社 渡邉尚美さん
vol.020
いわて蔵ビール 企画・醸造担当 星 直美さん
vol.019
株式会社ミツカン ドライ事業カンパニー仙台支店 栄養士 久田智子さん
vol.018
とも子助産院 代表助産師 伊藤朋子さん
vol.017
活動写真弁士・ナレーター 桜井麻美さん
vol.016
Zelkova.K 川崎けやきさん
vol.015
株式会社デュナミス リサーチ&コンサルティング・人事労務担当
岩澤仁子さん
vol.014
株式会社インテリジェント・コスモス研究機構
細川麻里さん
vol.013
un plus+
舛田裕子さん
vol.012
Little Frasco
大澤史佳さん
vol.011
社会保険労務士
門田陽子さん
vol.010
NPO法人エコメディア・ファンデーション
小野妙子さん
vol.009
ヒューレックス株式会社
金山由佳さん
vol.008
株式会社 紀生
取締役 守末睦美さん
vol.007
株式会社ベネッセコーポレーション
千葉智子さん
vol.006
東北電力宮城支店
大内淳子さん
vol.005
YUKINE DESIGN WORKS
雪音りえさん
vol.004
有限会社アライブ・ワン
代表取締役 後藤美香さん
vol.003
株式会社エンタツ
氏家佳子さん
vol.002
株式会社 プロジェクト地域活性
中居るみ子さん
vol.001
株式会社セレクティー
佐藤美紀子さん
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