東北日和について
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相談者とじっくり話し合う機会は、最初の1回だけ。話し合う時間は、1時間ほど。上司には「1回しかチャンスはない」と言われている。
差し迫った思いで訪れる相談者と会うには、金山さんにも同じ緊張感と真剣さがなければ、心が通じ合わない。体調がいまひとつでも、気分が沈んでいても、いつも同じテンションに高めていく。
「鏡を見て、“私は元気! 私は元気!”と気合を入れて、気持ちを切り替えるんです」
一生懸命に話をしていると、暑くもないのにジワーッと汗が出てくることもある。それだけ懸命になっても、相談者にそう感じてもらえなければむなしい。ある時、信頼が築けていると思っていた相談者と打ち合わせで会ったとき、打ち明けられていなかった本音を、同席していた上司にポロリとこぼされたことがあった。どうしてだろう。ショックだった。上司は、金山さんとは比べものにならないくらい厳しいことを相談者に対して言う。それでも、相談者の心をグッとつかんでいるのが、ありありとわかる。なにが違うんだろう。テクニックではない。もしかしたら、自分ではその人を思っているつもりでも、まだまだ思う気持ちが足りなかったのかもしれない。
だれかのキャリアを客観視して相談にのりながら、一方で自分のことも客観視している。自分はこれでいいのか、ここが足りない、ここができない、と。すごくアセる。
「今35歳なんですけど、よく35歳までが成長で、その後は応用編と言われますよね。でも、まだ応用するほど勉強できてないんじゃないかって感じてて」
そう言いながら、40歳までと区切った目標を自分に課している。
1つは、キャリアカウンセラーとしてのスキルアップ。いまの上司と同じくらいのスキルを身につけたい。2つめは、マネージャーとしてのスキルアップ。育てたり、教えたりすることの苦手意識を克服したい。
「どう解決すればいいのか、まだつかめていないんですけど、今まかせてもらっている仕事を一つひとつ、期待されている以上の結果を出すことの積み重ねなのかな、と思っているんです」
そして、もう一つ。人生の大きなテーマも、もっている。それは、どれだけボランティア精神にたてるかということ。
「家族だけでなく、ほかの人に、どれだけ愛情をもって接することができるか。人間として成長するためにも、この仕事はすごくいいんです」
最終的に到達したい人生の目標があるから、まっすぐに進んでいける。
「仕事が趣味といっていいくらい」と言いきる金山さん。会員になっているスポーツジムもクッキングスクールも、いまはお休み状態。クッキングスクールに行っているとき、たしかに仕事から完全にすっぽり抜けきれた。その後、こうやってみようかと新しい仕事のアイデアが思いついたりする。
「仕事は人間として成長できる手段であり、めざす自分に近づく早道。仕事をしているほうが、たくさんの人に会えるし、いろんなチャンスがあるし。苦労もあるけど、乗り越えられるチャンスがきやすいから」
自分で納得しているから、ハードな仕事も乗り越えられる。
仕事をしていると、Iターンの人がよくいる。全国いろんなところをまわってきて、仙台に落ち着く人が多い。その人たちが言うのが、ほどよく都会で、街がきれいで、自然が近いという理由。金山さんもそう思う。でも、なによりも東北がいいと思うのは、食べものの美味しさ。
「調理をしたものは、どの地域でも美味しいけれど、東北はそのまま生で食べられる美味しいものが手に入るんです。最近は、お寿司。貝類が好きで、ツブ貝がすごく好きなんです。コリコリして、旨みがあって。お寿司屋さんに行くと、最初と最後はツブ貝と決めています」
山形の実家にも、平均すると月2回は帰っている。仕事づけになっていると、いつの間にか心に余裕がなくなってしまう。その凝り固まった気持ちがやわらかくなる気がするのだという。その実家は、さくらんぼで有名な山形県寒河江市。まさに美味しいものの産地でもある。
金山由佳さん Kaneyama Yuka
1971年山形県生まれ。
家族構成/父、母、姉
1995年
清泉女子大学 文学部を卒業
1995年
通信関係の会社に入社
1998年
人材派遣会社に転職
支店立ち上げスタッフとして入社。営業職経験後、コーディネーターを5年間務める
2003年
ヒューレックス(株)の立ち上げに創業メンバーとして参画
CDA資格をもつキャリアカウンセラーとして、正社員の転職希望の相談にのる。その人のライフプランと目標から考えたアドバイスに定評がある
いつも持ち歩いている、LAZY SUSANの鏡。だれかに会う前に、「私は元気!」と鏡の自分に気合を入れれば、元気ハツラツ。
生き方や働き方を考えるうえで参考になる田坂広志さんの本。バッグに入れて持ち歩き、1カ月に1冊のペースで読む。
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ヒューレックス株式会社
http://www.hurex.co.jp
2003年設立。社員9名(うち女性3名)。
優秀な“人財”と企業とを結ぶ、総合人材サービス会社。正社員の転職支援を行う「人材紹介」と、一定期間の契約を定めて派遣する「人材派遣」を行う。登録料や相談は無料。女性の就職支援にも力を入れ、さまざまなワーキングスタイルの相談にのっている。
vol.023
サロン「TRESOR (トレゾワ)」代表 清水香里さん
vol.022
Kimono Magic HORONIC BOSS 佐藤宏美さん
vol.021
仙建工業株式会社 渡邉尚美さん
vol.020
いわて蔵ビール 企画・醸造担当 星 直美さん
vol.019
株式会社ミツカン ドライ事業カンパニー仙台支店 栄養士 久田智子さん
vol.018
とも子助産院 代表助産師 伊藤朋子さん
vol.017
活動写真弁士・ナレーター 桜井麻美さん
vol.016
Zelkova.K 川崎けやきさん
vol.015
株式会社デュナミス リサーチ&コンサルティング・人事労務担当
岩澤仁子さん
vol.014
株式会社インテリジェント・コスモス研究機構
細川麻里さん
vol.013
un plus+
舛田裕子さん
vol.012
Little Frasco
大澤史佳さん
vol.011
社会保険労務士
門田陽子さん
vol.010
NPO法人エコメディア・ファンデーション
小野妙子さん
vol.009
ヒューレックス株式会社
金山由佳さん
vol.008
株式会社 紀生
取締役 守末睦美さん
vol.007
株式会社ベネッセコーポレーション
千葉智子さん
vol.006
東北電力宮城支店
大内淳子さん
vol.005
YUKINE DESIGN WORKS
雪音りえさん
vol.004
有限会社アライブ・ワン
代表取締役 後藤美香さん
vol.003
株式会社エンタツ
氏家佳子さん
vol.002
株式会社 プロジェクト地域活性
中居るみ子さん
vol.001
株式会社セレクティー
佐藤美紀子さん
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